ねず美の子宮頸がん高度異形成体験ブログ

高度異形成の診断から、円錐切除手術の体験を記録しました。

【2018年5月】手術延期

さて、新婚旅行も終わり、現実に戻ってきました。




手術は旅行の翌週に予定していました。
が、帰国後すぐに生理がきてしまいました。


このままだと生理4日目に手術をすることになります。
念のため病院に電話をすると看護師さんが対応してくれ、「貴方が気分的に嫌でなければ手術はできるので大丈夫ですよ。」とのことでした。

できれば生理中は避けたかったけれど……少しでも早く終わらせてスッキリさせたかったので、予定通り行うことにしました。


入院前日に診察があったので受診。
そこで改めて医師に生理中であることを伝えると、
「えっ!?生理きちゃったの??生理中の手術は不可能ではないけれど、出血したときに手術によるものなのか生理の血なのかが判断できないからできれば避けたいんだけどなぁ。」
と言われてしまいました。

なんだってー!?(^-^;
私はちゃんと事前に電話したのに…。
看護師さんは良いって言ってくれたけど、別に医師に確認してくれたわけじゃなかったんだな。


医師にそう言われてしまったら、延期せざるを得ませんでした。

そして、手術は翌週に延期となりました。

なんだか拍子抜けしてしまいました(笑)

【2018年5月】結婚式&新婚旅行

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5月は一旦病気のことからは離れ、
結婚式そして新婚旅行を楽しみました。


本当に幸せで幸せで、これから夫と新しい人生を歩むことに希望がいっぱいでした。






しかし、時々ちらつく病気のこと。ネガティブな自分。


「おじいちゃんおばあちゃんになっても仲良くしていたいな」と思う反面、「もしかしたら既に病気は手遅れで、おばあちゃんになるまで生きられないかもなぁ」なんて思ったり。


「子ども楽しみだね」と友達に言われても、“全摘したら子どもも産めない…”なんて考えてしまったり。


結婚式自体はすごく楽しみにしていたのに、「結婚式が終わったら手術だ…」と不安になったり。





楽しいときと、落ち込むときとの落差がすごかったです。

楽しくても、本当に心から笑えるときは少なかったように思います。

【2018年4月】 結果を聞きに総合病院へ

初めての受診から2週間

組織診の結果を聞きに、総合病院を受診。



細胞は3ヶ所とりましたが、
1つが「中度異形成」
2つが「異常なし」

との結果でした。




結果は中度異形成だけれど、
個人クリニックの組織診では「高度異形成」が出たのだから
どちらにしても手術をしよう。となりました。







私は近々結婚式、新婚旅行を控えていたので
手術はそれが落ち着いてからで良いと、3ヶ月後の予定でした。


が、その3ヶ月の間に進行して手遅れになったら?
と不安な気持ちがあり、医師に伝えました。

返事は
「3ヶ月くらいで大きく進行することはないから大丈夫。結婚式、新婚旅行、思い切り楽しんでおいで。」
とのこと。
不安が消えることはありませんでしたが、せっかく人生の一大イベントが控えているわけですから、病気のことは忘れて、結婚式の準備に没頭しました。

(結婚・引っ越しにより仕事を辞めたので、このときは無職でした。)

【2018年4月】両親には

私は、この病気のことを夫にしか伝えていません。




私の両親はとても心配性で過保護。

父親は軽いうつ病

両親に伝えれば物凄く心配されるのが思い浮かびます。
父親のうつ病も悪化するかもしれない。



余命数ヶ月の病院ではなく、大がかりな手術でもないので、とりあえずは伝えないでおくことにしました。
病気が発覚したのが結婚後で良かったです。
結婚前、実家に住んでいるときだったら両親に言わなければいけなかったから。




もちろん、友達や夫の両親にも伝えていません。


元々人に弱味や悩みを見せるのが苦手で、強がってしまう性格なので。
「可哀想」って言われるのも、心配されるのも辛くて。








一番いやだったのは、
新婚のため友達、親戚、同僚などたくさんの人に「子どもは?」って聞かれることでした。

手術が終わるまで子作りは無理ですし、
もし経過が悪くて全摘や抗がん剤になったら妊娠どころではないし。




病気のことを話さない自分が悪いのですが、
病気を隠しつつ、子どものことを誤魔化すのは辛かったですね。

【2018年4月】夫に告げる

久しぶりの投稿ですが前回の続きから始めます。




総合病院へ行き、手術の日程も決め。

ここまできたら夫にも全て話さないといけない。

当時、入籍したてでアパートは借りたもののまだ一緒に住んでおらず、週末婚のような状態でした。


そして週末。二人でアパートに泊まり、夕飯を食べのんびりしていたところで話を切り出しました。






私「あのね、あんまりよくない話があって」

夫「えーなになにー??笑」

そこで私は、
・子宮頸がんの前段階である高度異形成であること
・子宮頸がんとは
・高度異形成とは
・HPVウイルスとは
・できれば手術をした方がいいこと
・子どもを産めなくなるわけではないこと

を話しました。
普段からおっとりのんびり、マスオさんのような性格の夫。
「うん、うん」と聞いてくれました。


ねず美はこういうとき、素直になれなくて
「なんか、ごめんねー!結婚早々に!ツイてないなーわたし!夫くんも、ハズレくじひいちゃったね!ほんとごめんよ!」
と、泣くのをこらえ笑いながら言いました。

夫は
「仕方ないよ、ねず美が悪いんじゃないよ。ひとつずつ治していけばいいよ。」
と、励ましてくれました。





子宮頸がんって、まだまだ偏見の多い病気ですよね。
ネットで調べると、性病の一種とか、性経験の早い人や多い人がなるとか、コンドームをしていれば防げるとか、たくさん出てきます。

初めの方のブログにも書きましたが、ねず美はこの年齢にすればごく普通であろう恋愛経験しかしていません。
別に遊び人でもありません。


夫がねず美の病気を検索して、そういう記事を目にしたらすごく、嫌だ。



それもあって
「病気のことは私が自分で話すから、ネットでは調べないで。ネットではあることないこと書かれてて、それを夫くんに見られたくない。」


とお願いしました。
「わかったよ」と夫。

本当に調べないでいてくれているようで、
うちはお互いパソコンもスマホも普通に貸し借りしてしまうような仲ですが、夫のパソコンやスマホを借りても、検索履歴に病気関係のワードは一切出てきません。





私を責めず、励ましてくれた夫に感謝とともに申し訳なさを感じた日となりました。

【2018年4月】総合病院 初受診

紹介状を持って総合病院へ

 

翌日、紹介された市立の総合病院へ朝一で行ってきました。

家から車で5分。近くて有り難い。

 

 

私は今まで大きなケガや病気経験がなく。

総合病院の受診は初めてでドキドキでした。

 

 

 

早めに行ったこともあり、受付後ほとんど待たずに呼ばれ、診察室へ。

 

中にいたのは優しそうなおじさん先生。

 

紹介状を見ながら、私にも話を聞いてきました。

 

 

 

 

 

再び組織診

 

先月個人クリニックでコルポ・組織診はしているけれど

ここでももう一度同じ検査をするといわれ、内診台へ……

 

クリニックでの組織診(というよりその後のレーザー止血)が本当に痛くて、「またやるのか…」と思ったのが正直な気持ち。

 

 

私「あの、クリニックでやったときに血が止まらずレーザーで止血したんですが…それがすごく痛くて…」

 

医者「そうなの~?僕はよっぽどじゃないとレーザー止血までやらないから大丈夫だと思うけどね~」

 

 

 

 

そんな会話をしながらまずは内診とエコー。

特に何も言われず。

医者「じゃあそのまま検査をしますね~」

 

 

無意識に身体に力が入る。

 

個人クリニックではコルポ、組織診はそこまで痛みを感じなかった私。

 

ここでも、クスコの感覚や中を触られている不快感はあるけれど、大きな痛みはありませんでした。

 

「ちょっと痛いですよ~」

「もう1か所とりますよ~」

と、その都度声をかけてくれる優しい先生。

そのたびに覚悟はするけど→痛くないから拍子抜け、というのが続きました

 

 

そして組織診は終了。

 

医者「レーザー止血なんて全然要らなかったよ~ガーゼだけ詰めておくからね」

 

よ、良かった、、、、、、

 

 

 

 

 

 

そして内診台を降りて、診察室へ。

 

・今回採取したものだけでなく、先月クリニックで採取したものも預かっているので、両方をもう一度検査に出す

 

・結果はどうであれ一度高度異形成はでているから、手術は必要であろう

 

 

とのこと。

促されるままに

・今回の検査結果と手術の説明を聞く日

・手術の日程

を主治医と決め、予約をとりました。

手術は約2か月後に決定。

 

手術の説明も、手術当日も夫の同伴が必要ですが、夫の仕事は忙しいものの休みの融通はきくので、相談せず勝手に決めてしまいました(笑)

 

 

 

というか、夫にはこの病気のこと、まだ何も知らせていない…

 

話すのが憂鬱だなあ、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は特に用事がなかったので

そのまま手術に向けた検査も受けて来ました

・血液検査

・レントゲン

・心電図

・肺機能   など

 

 

会計は2万ちょっとでした。

 

痛い出費…でもしかたない…

 

 

 

 

 

 

 

あ、組織診の際に詰めたガーゼは6時間後に自宅で抜いてと言われました。

ガーゼを抜いた後、2日間くらいはうっすら出血した程度で、特にトラブルはありませんでした。

 

組織診後、性行為はいつからOKなのか疑問だったので質問しましたが、

私の聞き方が悪かったのか…

私「今日は組織診をしましたが、気を付けることはありますか」

 

医者「特にないよ。ガーゼを取っても出血がずっと止まらなかったときは来てね」

 

私「性行為はしばらくやめた方がいいですよね?」

 

医者「いや、もし妊娠しちゃったら、産んでから手術にするよ」

 

 

 

 

うーん、聞きたいのはそういうことじゃなかった!!(笑)

 

性行為=子作りだと思われてしまった(;^ω^)

っていうか手術前に子ども作ってもいいんかい!?作らないけどさ!!

 

 

もう一度質問し直す勇気がなかったので、聞きたいことは聞けず、でした。

ネットで調べ、念のため2週間くらいは性行為はしないようにしました。

 

 

 

 

【2018年4月】霊媒師に視てもらう(笑)

パニックのねず美がした行動は…

女の人って、占い好きな人多いですよね。

ねず美も嫌いではなく、でものめりこむほどでもなく。

1年に1回くらい、女友達と行って恋愛やら仕事やらのことを聞いて、当たった~当たってない~ってキャピキャピする程度です。

 

 

 

 

ねず美が結婚するまで働いていた所は女の人の多い職場で、あそこの占いが当たるらしいよ~なんて噂話で盛り上がることもありました。

 

 

高度異形成の結果に心がパニックだったとき、前に元職場で聞いた話がパッと浮かびました。

 

 

「〇〇というパワーストーンの店主が、ガチで視える人らしい」

「悪いものが憑いていると祓ってくれるらしい」

 

 

 

 

藁にもすがりたいねず美は、いてもたってもいられず、涙を引っ込め車に乗り、噂のパワーストーン屋へ急ぎました。

 

“私がツイてないのは、悪いものがついているからかもしれない”

“祓ってもらえば、何かが変わるかも…”

 

 

 

噂の店主に会う

パワーストーン屋に着き、中へ。

 

ふつ~の、とこにでもいるお父さんみたいな男性がそこにはいました。

 

店主「こんにちは~いらっしゃい」

 

ねず美「あの。霊が視える方がいると聞いて。私最近ツイてなくて。病気も見つかったし、頭と肩が重いし、腰も痛くて。(頭と肩と腰は今思うと気のせいだったと思う、笑)視てもらえませんか。」

 

店主「あら、そう。じゃあここに座ってみて。」

 

 

 

そして店主のおじさんと向かい合って話しながら、霊がいるかの検査?を色々としていきました。

 

 

 

 

結果…  何も憑いていなかった(笑)

 

店主曰く、本当にやばいものが憑いている人は、店内に入っただけで霊が拒否反応を起こし頭痛や吐き気がする。

→ねず美は至って普通。

 

また、霊が苦しむ音を聞いたり、強力なパワーストーンを触ったり…など検査をしてみたが、こちらもねず美は無反応。

 

 

 

 

よって、ねず美の現状は、霊の仕業では無いとのことでした(笑)

 

ツイていないのは、ただ本当に運が悪いから。

頭痛と肩こり、腰痛を和らげるために良い姿勢を心がけましょうね、と霊とは全く関係のないアドバイスをいただきました。

 

病気のことは私も詳細までは話しませんでしたが、すごく心配してもらいました。

店主さんには私と同じくらいの娘さんがいるようで。

 

結局、霊もおらず、なんの解決にもななりませんでしたが、自分の話を聞いてもらい、心配してもらい、無事を祈ってもらい。。

心がちょっぴり落ち着いたのでした。

 

しかも、霊はいないとのことでお祓いはされず、魔よけグッズなども買わされず、親身になって話を聞いてもらいましたがお代はとられませんでした。

 

いいおじさんで良かった。

 

 

 

 

今は冷静だから霊的なものに頼ろうなんていう気持ちは消えましたが、

あのときは本当にパニックで(笑)

 

病気や借金等で困った人が、スピリチュアルや宗教に向かってしまうのはこういう感じなんだろうな、と思いました。